妥協点

アイコンがどうにもしっくりこない。

でもなんだろう。なんか、美しくない。

どう美しくないと聞かれれば、明確にここといえないのだが、なんだか分からないけど平均点でおさまっている。

アイコンやスクリーンショットに関しては、他の社内のプロデューサーからもフィードバックをもらえる形になっており、アイコンに関しての反応は抜群に悪かった。

ただ、アイコンだけで、すでに5.6回の修正を加えては開発担当のプロデューサーにみてもらっていた。

これもデバックと同じく果てしない作業なのか。

というか、終わらねんじゃね？

ある程度、妥協点見つけて終わりって言わないとこれは永遠に続いてしまう。

かといって、納得がいかないから1から作り直す段階でもない。もはや、修正段階。修正しても治らないものは治らない。でも、他が良ければ小さな癌があっても機能する。

しかも、中身と関係ないし笑

どんなしょぼくても中身が良ければいいでしょ

悪魔が僕の心の中で囁いた。

その気持ちはデバック作業(確認チェック)にも反映されていく。

もうさすがにバグないだろ？

あっても些細なものだろう。

隣ではたかが大学生インターンのアプリにもかかわらず、一生懸命にデバック作業を続けてくださっているデバック担当のプロデューサーがいる。

こんな頑張らなくてもアイデアでなんとかいけるっしょ？

長い時間、このアプリを作ってきて周りの人に話すたびに好反応だったことで鼻がのびきっていた。

大丈夫だ。
もうここから向上はしない。

アイコンとデバック作業に痺れを切られせて、あろうことか、たてをついてしまう。

デバック作業中のことだった。

もうよくないっすか？
もう大丈夫だと思いますよ。

アイコンもこれでオッケーださないと永遠に続いて、いつリリースできるか分からないし、妥協点大事かなと。


デバック担当のプロデューサーから
一言。

そんなアップルストア1位って甘くないから。

背伸びをして伸びきった僕の背中が少し硬くなるのを感じた。

続く。